猫を失った。
大往生だ。
20数年生きた。
もはや悲しみとかなくて、ありがとうという感謝の気持ちしかない。
いにしえの古都にいた時から一緒だった猫。
僕が何者でもなく、何者かになろうとしてもがいていた時から一緒だった猫。
20数年一緒だったけど、僕は何者かになれただろうか。
免許はもらえたけど、相変わらず不出来な医者をしている。
「猫にとっては一緒か…」
もっと撫でてあげればよかったけど、コロナのせいでそれも叶わなかった。
もう僕は猫を飼うことはないだろう。
ペット可の物件に引っ越すことは現実的ではないし、飼える家を手に入れる頃には新しい猫との20年を楽しめる歳ではなくなっているだろう。
歳を取るとはこういうことなのかもしれない。
今後は黒猫を見るたびに、心が少し引っかかれるような気持ちになるんだろう。
さよなら、僕の猫。
ゆっくり寝てな。
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ちょっと村上春樹みたい
更新ありがとうございます!めちゃくちゃ久しぶりですね!
再受験生の医師の活躍を見たくちょくちょく、ブログをチェックしてました~
お久しぶりです。あまり代わり映えのしない日々でしたので、更新がのびのびになってました。ブログでは医療のことを書きにくいのでなかなか書く内容に困っています。また不定期に更新しますので、気長にお待ち下さい。
再受験の受験勉強中からこのブログに励まされてきた、37歳医学部5年生です。
次元さんの文章に色々共感します。ようやくあと1年かってのと同時に、毎日色々と疲れますね・・
また更新楽しみにしていますね。いつまでも続けてくれると嬉しいです。
あともう少しですね。医者になってからのほうが意外とのびのびできるかもしれませんよ。
僕は地方で自分ができることを毎日淡々とやっています。また不定期に更新しますんでよろしくおねがいします。
懐かしい。
横浜(だったっけ?)のルノアール…
そういえば、猫と女はどうして
呼ぶとき来ず、呼ばぬとき来るのだろう。
各々背負ったもので足掻くはまだしも、
それに呑み込まれたり、喰い潰されそうになったり。
地方病院の窓枠から見える朝の風景はいつだって暗く美しかった。
静かな廊下。
朦朧として、捻り出す言葉すら片言でわからない病棟の老婆。
そのうち時期がくると、人は還って行く。
思えば病んでた予備校時代もそうだった…
僕らは皆んな言葉ばっかりだ。
最後の最期まで…
日中になるとケーシー着た女共はあれこれ騒ぎ始めるんだ。
肉体に残された元気と、内を蠢く陰湿が共存しうるかのごとく。
中々デリケートなご時世になったけど、やはりオンナには勝てないよね…。
僕らがどんなぬかるみに脚を浸けていても、彼女達はいつも半歩先を行ってるのだから。
誰も共感者のいない孤独の先で。
僕は旅路を諦めてしまったけれど、
それでも祝福があった。
これはまだ各々に許された時間の延長だろう?
梅が見事に咲いてるよ。
傷を与える人間になるより、傷を受ける人間でいよう。
言葉よりも、実際これはとても難しいことだけれど。
またきっと逢えるよ。
実家は猫がいなくなったせいで共通の話題を失い、少しばかりペットロスの状態でした。慣れるまではもう少しかかりそうです。
そうこう言っているうちにもう春が来るのですね。季節の流れは早いです。
次元先生お元気でしょうか?
たまにブログ見させてもらっています。
先生のブログを見て再受験して5年生まで来ました。
また次元先生のブログ楽しみにしています。
元気にしてます。5年生ですか。そろそろ国試とかの対策を始めてたりする時期ですね。マイペースで頑張ってください!
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