医学部合格者のやり方を学ぼう。その6
~~~受験生とのやりとり①~~~
福井の過去問は東進の過去問データバンクから見ました。何を身につける段階か?で使う参考書および問題集は変わってきます。数学はnimselさんのHPを参考にして下さい。ちなみに俺は岡本先生のテキスト、新スタンダード演習 新スタンダード演習数3Cを使ってました。あとは岡本先生の夏期、冬期の講座「ポイントマスター」のテキストも重宝しました。
ぶっちゃけまだまだ使ったテキストは山ほどあるんですが、全部予備校のものです。
理科について、物理は苑田先生のテキストだけで十分です。苑田先生の授業にさらにくわえてやりたいなら「理論物理の道しるべ 上下」がお勧めです。苑田先生を受けず、ごまかしごまかしやっていくなら(別に嫌味にではないのであしからず笑)物理のエッセンス→名門の森 or 難系 が王道みたいですね。
社会は倫理選択だったので「おもしろいほど解ける本」しか使ってません。それで今年も9割超えました。
センター英語についてですが、まずはセンター試験作問委員会が要求している力が何かを正確に把握することが一番だと思います。というのはご存知の通り2007年から傾向が大きく変わりました。そこで求められる力が如実に変わってきたといえます。
①長文化の進行
年々長文化がなされています。だから求められる力は「速読力!!!」と言いたいところなのですが、実はこの「速読力」が結構な曲者です。速読とはなにか?という定義なしに「なんとなく早く読む」こと程度に認識していると本番で死にます。速読とは決して「なんとなく早く読む」ことではなく、「正確に先を予測しならがら読むことができる力」のことを指すように思えます。つまりこの力も結局は先日紹介した本で身につけることのできる「理論で読む」の延長線上にある読み方だと考えられます。
この力を身につけるトレーニングとして効果的だと思われるものをあげときますね。
Ⅰ構造の理解した英文を何回読み込めるか?
すでに一回分かった英文を何回も?と思われるかもしれませんが、個人的には最低20回は読み込んで欲しいと思います。というのは上で「理論で読む」と言いましたがそれはあくまで練習段階の話であって、本番では理論も考えず(わからなくなったら適宜考えればよい)前から自然に読めることが理想です。これには理論を意識レベルから無意識レベルで使いこなせるような勉強をしとかなくてはいけません。それに最適なのが構造の分かった英文の読み込みなのです。
ここで構造の定義があいまいなので補足しておきます。
構造①
文構造
これがS これがV これが副詞節 これが名詞節…みたいなやつです。
構造②
文の相互関係の構造
抽象→具体 譲歩→逆説 新情報→旧情報…みたいなやつです。
新情報→旧情報はなじみのないものかもしれません。駿台では教えてないからです。しかし現実には、センター作問委員会が問題解説のときにこの言葉を使っていることから、お偉いさん達はこの力を確実に私達に求めてきているものと考えられます。
bこれを理解するための本としては、「最難関大への英文解釈」があげられます。
構造③
パラグラフの相互関係の構造
②の解説に同じです。視点的には①②③の順に視点が大きくなってます。
Ⅱ読めることと訳せることは違うことだと認識する。
一つ例をあげときましょう。一般にキチンと理論を勉強すると関係詞節は全体として形容詞節をつくり前の先行詞を修飾すると勉強します。つまりこの理論にしたがうと、関係詞節に出会うたびに返り読みを必要とすることになります。実はこれを実際に守っているといつかガタが来ます。例えば
a man who speaks English.
程度なら問題はないでしょう。理論に従えば「英語を話す男(実はこの訳もおかしい。考えられる訳としては前後の文脈によって多少変わるが「英米人」や「英語を仕事で使う男」のほうが適節な訳と考えれるが今回はそこまで考えません。ただ覚えておいて欲しいことはたったこれだけの英文でも読みに決定的な差が生じてくるということです)」who以降が全体として形容詞節をつくり前の名詞にかかるというわけです。
ではこの英文はどうでしょうか?
a girl behind whom I was sitting.
この英文実は竹岡が僕たちに説明したとき「160人中理解できるのはたった10人程度」と言った英文なのです。現役で京大理学部にいったやつでさえ、普通に間違えました。だいたいいろいろな人に聞いてみた結果この様な訳が多いです。
「私の座っていた後ろにいた女の子」
何が間違っていたか分かりますか?
実は関係詞代名詞の本質は非常に簡単です。「関係詞代名詞はただの代名詞」たったこれだけなのです。理論として全体として形容詞節を作るというのはウソではないのですが、それはあくまで受験用の理論であり、英米圏の英文法解説書にはただ「代名詞である」という解説しかなされていないのが現状らしいです。このように受験用につくられた理論がいくつかあり、それが上達の妨げになっていることは現実問題なのですが、それは理論をすべて身につけたあと考えればいい話です。竹岡の「英文熟考 上下」あたりが使えるでしょう。
さて、先ほどの英文の訳ですが、上の原則にしたがって訳してみましょう。代名詞の原則はわかってますか?代名詞とは前にでてきた名詞を再び表記するのがめんどくさいので、代わりにその人を指す名詞です。その観点でこの英文を眺めてみますね。
a girl behind whom I was sitting.
<頭の中でのプロセス>
ここでwhom は関係代名詞だから前にでてきた名詞をさしているんだな。前の名詞はa girl か…じゃこれを代入して読んであげればいいんだな。んじゃこうか!
「とある女の子、その女の子の後ろに私は座っていた。」
実は読みとしてはこれが満点回答です。というのは関係代名詞に限らず関係詞を新情報旧情報の観点で眺めると、
a girl 新情報
whom が旧情報
I was sitting が次の文へつながる新情報
なので、展開を考えれば、「私は座っていた」が次の文に密接に関係してくるからです。ただ、悲しいかな、受験においては関係詞は一般に前にかけて訳すということが定着してしまっているので、受験用に訳出するなら「私が座っていた前にいた女の子」が正解となります。 以上長くなりましたが、読みと訳出が違う!ということを少しでも感じていただけたら幸いです。
さてセンターの傾向の話に戻りましょう。
②長文化は進んでいるが、語彙は平易に実は第六問以外に関しては語彙は高校2年生レベルになっているっていうのが事実らしいです。
第六問に関しては意図的に難しい単語を出してきてますが、見事にそこが解答根拠にならないようになっています。つまり向こうはわざと難しい英単語を出すことによって受験生のパニックを狙っているのです。「センター試験は心理戦だ!」と言われる所以はここらへんにあるのでしょう。センター試験研究の大御所といえば竹岡があげられますが、はっきりいって奴の講習は使えません。(本は非常にいい出来なのだが…)センター試験のトリックを知りたけければ夏もしくは冬の代ゼミの講習、富田の「センター英語対策講座」を受けてみてください。僕なんか比べ物にならないくらい役立つ情報をたくさんくれますよ。
福井の過去問は東進の過去問データバンクから見ました。何を身につける段階か?で使う参考書および問題集は変わってきます。数学はnimselさんのHPを参考にして下さい。ちなみに俺は岡本先生のテキスト、新スタンダード演習 新スタンダード演習数3Cを使ってました。あとは岡本先生の夏期、冬期の講座「ポイントマスター」のテキストも重宝しました。
ぶっちゃけまだまだ使ったテキストは山ほどあるんですが、全部予備校のものです。
理科について、物理は苑田先生のテキストだけで十分です。苑田先生の授業にさらにくわえてやりたいなら「理論物理の道しるべ 上下」がお勧めです。苑田先生を受けず、ごまかしごまかしやっていくなら(別に嫌味にではないのであしからず笑)物理のエッセンス→名門の森 or 難系 が王道みたいですね。
社会は倫理選択だったので「おもしろいほど解ける本」しか使ってません。それで今年も9割超えました。
センター英語についてですが、まずはセンター試験作問委員会が要求している力が何かを正確に把握することが一番だと思います。というのはご存知の通り2007年から傾向が大きく変わりました。そこで求められる力が如実に変わってきたといえます。
①長文化の進行
年々長文化がなされています。だから求められる力は「速読力!!!」と言いたいところなのですが、実はこの「速読力」が結構な曲者です。速読とはなにか?という定義なしに「なんとなく早く読む」こと程度に認識していると本番で死にます。速読とは決して「なんとなく早く読む」ことではなく、「正確に先を予測しならがら読むことができる力」のことを指すように思えます。つまりこの力も結局は先日紹介した本で身につけることのできる「理論で読む」の延長線上にある読み方だと考えられます。
この力を身につけるトレーニングとして効果的だと思われるものをあげときますね。
Ⅰ構造の理解した英文を何回読み込めるか?
すでに一回分かった英文を何回も?と思われるかもしれませんが、個人的には最低20回は読み込んで欲しいと思います。というのは上で「理論で読む」と言いましたがそれはあくまで練習段階の話であって、本番では理論も考えず(わからなくなったら適宜考えればよい)前から自然に読めることが理想です。これには理論を意識レベルから無意識レベルで使いこなせるような勉強をしとかなくてはいけません。それに最適なのが構造の分かった英文の読み込みなのです。
ここで構造の定義があいまいなので補足しておきます。
構造①
文構造
これがS これがV これが副詞節 これが名詞節…みたいなやつです。
構造②
文の相互関係の構造
抽象→具体 譲歩→逆説 新情報→旧情報…みたいなやつです。
新情報→旧情報はなじみのないものかもしれません。駿台では教えてないからです。しかし現実には、センター作問委員会が問題解説のときにこの言葉を使っていることから、お偉いさん達はこの力を確実に私達に求めてきているものと考えられます。
bこれを理解するための本としては、「最難関大への英文解釈」があげられます。
構造③
パラグラフの相互関係の構造
②の解説に同じです。視点的には①②③の順に視点が大きくなってます。
Ⅱ読めることと訳せることは違うことだと認識する。
一つ例をあげときましょう。一般にキチンと理論を勉強すると関係詞節は全体として形容詞節をつくり前の先行詞を修飾すると勉強します。つまりこの理論にしたがうと、関係詞節に出会うたびに返り読みを必要とすることになります。実はこれを実際に守っているといつかガタが来ます。例えば
a man who speaks English.
程度なら問題はないでしょう。理論に従えば「英語を話す男(実はこの訳もおかしい。考えられる訳としては前後の文脈によって多少変わるが「英米人」や「英語を仕事で使う男」のほうが適節な訳と考えれるが今回はそこまで考えません。ただ覚えておいて欲しいことはたったこれだけの英文でも読みに決定的な差が生じてくるということです)」who以降が全体として形容詞節をつくり前の名詞にかかるというわけです。
ではこの英文はどうでしょうか?
a girl behind whom I was sitting.
この英文実は竹岡が僕たちに説明したとき「160人中理解できるのはたった10人程度」と言った英文なのです。現役で京大理学部にいったやつでさえ、普通に間違えました。だいたいいろいろな人に聞いてみた結果この様な訳が多いです。
「私の座っていた後ろにいた女の子」
何が間違っていたか分かりますか?
実は関係詞代名詞の本質は非常に簡単です。「関係詞代名詞はただの代名詞」たったこれだけなのです。理論として全体として形容詞節を作るというのはウソではないのですが、それはあくまで受験用の理論であり、英米圏の英文法解説書にはただ「代名詞である」という解説しかなされていないのが現状らしいです。このように受験用につくられた理論がいくつかあり、それが上達の妨げになっていることは現実問題なのですが、それは理論をすべて身につけたあと考えればいい話です。竹岡の「英文熟考 上下」あたりが使えるでしょう。
さて、先ほどの英文の訳ですが、上の原則にしたがって訳してみましょう。代名詞の原則はわかってますか?代名詞とは前にでてきた名詞を再び表記するのがめんどくさいので、代わりにその人を指す名詞です。その観点でこの英文を眺めてみますね。
a girl behind whom I was sitting.
<頭の中でのプロセス>
ここでwhom は関係代名詞だから前にでてきた名詞をさしているんだな。前の名詞はa girl か…じゃこれを代入して読んであげればいいんだな。んじゃこうか!
「とある女の子、その女の子の後ろに私は座っていた。」
実は読みとしてはこれが満点回答です。というのは関係代名詞に限らず関係詞を新情報旧情報の観点で眺めると、
a girl 新情報
whom が旧情報
I was sitting が次の文へつながる新情報
なので、展開を考えれば、「私は座っていた」が次の文に密接に関係してくるからです。ただ、悲しいかな、受験においては関係詞は一般に前にかけて訳すということが定着してしまっているので、受験用に訳出するなら「私が座っていた前にいた女の子」が正解となります。 以上長くなりましたが、読みと訳出が違う!ということを少しでも感じていただけたら幸いです。
さてセンターの傾向の話に戻りましょう。
②長文化は進んでいるが、語彙は平易に実は第六問以外に関しては語彙は高校2年生レベルになっているっていうのが事実らしいです。
第六問に関しては意図的に難しい単語を出してきてますが、見事にそこが解答根拠にならないようになっています。つまり向こうはわざと難しい英単語を出すことによって受験生のパニックを狙っているのです。「センター試験は心理戦だ!」と言われる所以はここらへんにあるのでしょう。センター試験研究の大御所といえば竹岡があげられますが、はっきりいって奴の講習は使えません。(本は非常にいい出来なのだが…)センター試験のトリックを知りたけければ夏もしくは冬の代ゼミの講習、富田の「センター英語対策講座」を受けてみてください。僕なんか比べ物にならないくらい役立つ情報をたくさんくれますよ。
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ありがとうございます。
全部読ませて頂きました。
勝負になるこれからの時期を、頑張っていこうと思います。
そして、来年の春には、新入生として会える様にしたいです。
いえいえ、どういたしまして。
何かの参考になれば幸いです。
適度に気を抜きつつがんばってくださいね。
実力はついてきているからあせらずに。
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