医学部再受験で落ち続ける人の特徴。

さて、この記事を読んでいるのは医学部再受験生が多いのでこのようなタイトルにすると気になっちゃうことだろう。医学部再受験を始めるにあたって、最初の半年は予備校に通ったり(あんまり意味なかった)再受験生同士の集まりに参加したりして色々情報を収集した。その中で多くの再受験生とは知り合ったが、大半は未だ受かっていない。
僕はいろんな再受験生からメールを頂いたりしていて(ありがとうございます)、その再受験生がその後どうなったのかを追跡調査している。その中で、落ち続けていたり再受験そのものをやめてしまった人たちには共通点があったので買いていこうと思う。
本当なのである。

①高望みする
通称「理3病」と呼ばれているのだが、再受験生の中には高望みをして東大理3を目指してしまう人がいる。もちろん旧帝大の理系卒レベルならばがんばればいけるだろう。しかし、この理3病にかかる人は得てして中堅私立以下の学力だったりする。医学部受験の厳しさを知らないからこのように容易に目標を設定し、挫折するのだと思う。最初は目標を高く設定しといて後から下方修正するというやり方もいいとは思うのだけど、模試を参考にして地方医学部→都会の医学部とコツコツと上方修正していった方が確実ではないだろうか。
能天気で自分の実力を把握していない人がこの病気にかかるようである。

②やたら悲観的
「医学部受験とは死狂いでござる」とか「死して屍拾うものなし」と思い詰めて勉強するのはいいことなのだけど、思い詰めすぎてしまってやたら悲観的になる人もいる。
これくらい悲観的。僕がセンター試験会場で出会った再受験生なんて「僕ね・・・今年受からなかったら死のうと思うんだ・・・」と言い出してびっくりした記憶がある。何度も書いているが、医学部再受験は1-5年くらいの長期戦なのだ。多少の失敗で悲観的になっては長続きしない。医学部受験は苦しいけれど、受かってしまえば自分より一回り以上も下の同級生に「オレ?12浪!ダァッーハッハ!」と自虐ギャグを言える程度の苦労なのだ。なにも悲観することなかろう。その程度で悲観していたら医学部教育のプレッシャーには耐えられないと思う。
③話相手がいない


④恋愛にのめり込んでしまう。
予備校などに通いはじめると当然異性との接触が多くなる。それで単純接触効果より恋愛に陥ってしまう人もいる。そうなると最悪である。たかが予備校に行くだけなのにやたらとファッションに気を使うようになり、

あらゆる誘惑を振り払って受験に望まなければ受からないものと考えておいてほしい。
⑤予備校に通えば受かると思っている。
僕は予備校よりも独学を勧めているのだが(はるかに効率がいいため)、規則正しい生活を自分では守れないという人はペースメーカーとして予備校を活用してもよいと思う。しかしながら授業は極力受けず、自習室でひたすら参考書を何周もすることをオススメする。
地方の再受験生の中には近所に予備校がないので、(下の写真は実際の山梨県丁とは異なる可能性もあります)
本当に学力が伸びるのかを心配している人もいるが安心してほしい。僕の大学では再受験生で予備校に通ってた人は一人だけだ。
⑥一日数時間しか勉強してない
以前、この記事でも書いたが、医学部受験は単純記憶の積み重ねだ。毎日毎日何かを忘れていくので、それを上回るスピードでどんどん記憶していかなければならない。下りエスカレーターを走って登っていくように、ある程度の勢いがないとゴールまで到達できない。たまに仕事をしながら合格した人の体験記などを見かけるが、そういう人は極稀である。僕の学年では、仕事をしながら合格した再受験生は皆無である。再受験するならば勉強に専念できる環境下で集中的に行った方がよいと思う。仕事をしながらでは何年かかっても受からない可能性がある。
また、勉強に専念できる環境下にいるのにも関わらず、一日の勉強量が八時間以下の人もいる。多分「夢にむかって努力する俺、カッコいい」と、そこで満足してしまっているのだろう。成果に繋がるから努力は尊ばれているのであり、成果に繋がらない努力は時間の無駄であることを意識しておいてほしい。
とまぁ書いてみました。相変わらずのネタ画像です。
さて、三十路にして医学生をやっている僕も無事に二回生となりました。しかしよく話す友人が数人留年してしまい、医学部の厳しさを思い知りました。退屈な授業中にふと教室を見渡してみて、見慣れた顔がいなくなってしまったことを再確認して少し寂しく思ってたりする。
学校は今新入生歓迎期間で、どの部も勧誘に必死になっている。不条理にキツイ部活はもう情報が廻っているみたいで(通称3大B。バーベル部は関係ないですよ)、どこも不作のようだ。そんな部活に入っても「このシゴキに耐えてる俺、カッコいい」みたいな自虐的な自尊心しか得られないし楽しくないだろうから当たり前の話なんだけど。
僕の所属している部は順調に新入生を獲得しています。再受験生が入りそうだし、嬉しい限り。新入生を連れていろんなところに行ってはD90で写真を撮ってます。新入生から聞く限りでは今年も沢山の再受験生が入学した模様。めっちゃクリーンな入試をするし、国試の合格率は全国一位になったし、とてもいい大学に入れたのだなと感謝してます。「京都に近そうだから」程度の思いで決めた大学が予想外に良かったみたいです。僕の人生の中で数少ないラッキーな出来事とも言える。
授業でも専門科目を習うようになってきたし、いよいよという感じです。勉強漬けの日々に入る前に思いっきり写真を撮っておこうと考えてます。これくらいの気迫で。
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こういう記事は気が引き締まるので非常にありがたいです。
思い当たる点がいくつかありました。気合い入れ直します。
さすがに理3病はかからない抗体があるみたいです。
古文で質問なのですがいろんな方の受験ブログを見た中で「古文や漢文は文法や単語をいくら覚えても情景把握が出来ないと解けるようにならない」と書いている人が何人かいらっしゃったのですがけいたさんはどう思いますか?
こんばんはー。
一番大切なのは「とにかく勉強する」なんですよね。さすがにそれだけだと不親切なのでいろいろ書いてみました。
情景把握ができないと点はとれないと僕も思いますが、その情景把握には単語と文法暗記、量をこなすことが必要不可欠です。英単語、英文法を知らないと英文を読めないのと同じように。
一ヶ月程度でできるのでしっかり基礎固めするのが確実だと思いますよー。
ってことは情景把握よりもまずは基本となる最低必要限の単語、文法を頭に入れてから情景把握という感じでしょうか?
そして情景把握をする方法は文を読み込み量を増やしながら培っていくという感じでしょうか?
その通りです。
基礎固めが済んだらどんどん読んでいってください。語学なんで量をこなさないと理解力が育ちません。
わかりました。
情景把握をするために特別に何か対策(枕草子や源氏物語を読むなど)しないといけないのかなと思ってました。
僕にとって、4はあり得ないですけど、3はあるかもしれないですね。
オンとオフとの切り換えが下手くそってのもあるかもしれないなって分析しています。
日々の精進は怠らずにやって行こうと思います。
家族のサポートがあれば十分だと思いますよー。この前、会った感じではメンタル面では安定しているようだったので何も心配いらないと思います。後はコツコツとやるだけですね。
勉強が煮詰まったらまた食堂でおしゃべりでもしましょうね!
Twitterから来ましたよっと
入学するまで他の再受験生と全く接点がなかったので、ブログ読んで「あ、確かに~」とか「そうだったのか」と思うことが多々ありました。
滋賀って意外と多いんですね!
あと、その素敵な画像たちはいったいどこから発掘してくるんですか…(;・ω・)?
こっちは本当に再受験生が多いですよ。今は新勧の時期なんですが、一体誰が新入生なのかわかりにくいですw
このネタ画像は「画像 まとめ」などで検索してコツコツ貯めています。
再受験とは死ぬことと見つけたり。
今回も素敵な画像と気の引き締まる日記ありがとうございます!
ますます滋賀医いきたくなりました!
つべこべいわず、毎日こつこつやります!
安定でも不安定でも勉強する再受験生はいい再受験生。
合格したらとたんに落ち着いてくると思いますよー。
今日、再受験の新入生と話していたのですが、滋賀医は本当に懐が深いです。
ハンディを負った人も滋賀医で立派な医者になりましたし。
年齢層も厚いので他の大学よりかは多様性があると思いますよー。
ためになる情報をいつもありがとうございます。
今回の情報では特に
柳原加奈子をトップに持ってきたあたりに
深く感激いたしました。
…コツコツとがんばります。
気になっちゃう感じですよね
適度に気を抜いてがんばってくださいねー。
気が引き締まる思いです。ためになる情報
ありがとうございます。
2、3 がとくに当てはまります。
不安が積み重なってしまいますが、とにかく日々コツコツ頑張ります。
ツイッターなんていいかもしれませんよ。多くの再受験生がやってますよ
楽観的でマイペースな人が受かってる感じですね。うまく感情をコントロールして勉強に励んでください。
こんばんは
医科歯科病というのは聞いたことがありますが1は似たようなものなのでしょうね
去年の夏頃、滋賀医は来年度から高年齢や経歴などに空白期間のある人間はかなり厳しいことにするとか関係者を装った書き込みが結構目立ちましたが結果はそんなもんなんですね。
今も某学校が理科3教科になるとか面接が導入されるだとか受験生を多くするために削除するだとかありますが要綱が発表されるまで全くのでたらめと思ってます。
2・3・6が自分自身怪しいです。
境川をひたすら散歩しましたが、桜がキレイでした。
あ、あの某掲示板の情報ですね(笑)。本当かどうかを調べるために聞き込みをしたのは僕です(笑)
僕自身も2,3,4 が怪しかったですし、あまり気にせずマイペースで頑張ってください。書き忘れたんですが、「否定的な記事を読むとくじけてしまう」というのもNGですよ。
今年は桜を楽しむ暇は無かったです。あの川沿いの桜は綺麗でしたね。今でも散歩したいです。
働きながらは無理っていうのはごもっともだと思うんですが、私立とかに絞ればあるいは…ということはないでしょうか?
働きながら私立に受かった人の話を聞いたことがないんです。なのでごくごく一部の人なら可能なのかもしれません。
今年もセンターが悪く、何もかも辛くなり、もう看護学科にしようかと諦めていましたが、この記事を読んで、全てが自分にあてはまり、自ら能力を引き出せない環境を作っていることに気づきました。
他の記事にも勇気付けられました。
ありがとうございます!
二次試験で逆転できる医学部もありますし、まだ絶望するには早いと思いますよ。
頑張ってみてください!
このコメントは管理人のみ閲覧できます
しっかり分析して次に活かすのが大事だと思いますよ。センター試験が苦手ならば10月位から対策しても良かったかもしれません。
来年はどうなるかわかりませんが、悔いの無いようにやれることはやり尽くしてみてください。
このコメントは管理人のみ閲覧できます
数学は伸びにくいため、それでかえって力をいれこんでしまい他教科の足を引っ張ってしまう要因となる科目です。なのである程度取れるようになったらそれ以上を望まないようにするのがいいです。
やるとしたら、一般的におすすめされているやさしい理系数学などを解いて、たまに時間配分や捨て問を見抜く力を養うために全国大学入試問題正解をやるのがいいと思いますよ。
まさにおっしゃるとおりで、今年は力の配分ミスが多分にありました。
苦手科目に関しては、問題集の消化度にばかりこだわっていたかもしれません。
その方法でもやってみようとおもいます。
別件ですが、次元先生の別の記事でらくらく速読ナビという本を知り、使用した所、とても効果があり助かりました。
ありがとうございました。
一人で勉強していると思い詰めてしまう所があるので、時々こちらのサイトを覗いて情報収集したり、今後は受験サプリなどで時々は気分転換をはかりながら勉強するのも良いかもしれないなぁと考えています。
いつもお忙しい中ありがとうございます!
速読ナビは効果ありますよね。
一人で勉強してるとどうしても煮詰まってしまうので、studyPLUSとかツィッターとかを利用するといいと思いますよ。
この記事とは関係ないですが、息抜きは何されてましたか?
私の息抜きは好きな動画を見ることなんですがネットとかはあまり見ないようにしてましたか?
息抜き…何をしてたんだろう?多分散歩とかですね。動画見るのもいいと思いますよ。
毎年?拝見しております。私は夜中に見させて頂いておりまして、突如、こわ〜い画像が出てきて、ドキッとします。
読んでくださってありがとうございます。
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